東京湾の無人島・猿島と横須賀

三連休最後の海の日。
ちょっとどこかに出かけてみようかということで、横須賀に行ってみました。
はじめはペリー来訪の地ということで浦賀に行きたかったのだけれど、なんとなく流れで横須賀へ。
そして、東京湾に浮かぶ無人島、猿島に行ってみました。
猿島は無人島ということで名前は聞いたことがあったけれど、実は上陸してみるまで何があるか分からず笑。
行ってみて初めて歴史的遺産が残されている結構貴重な島であることを知りました。
横須賀から船で10分、あっという間に猿島に到着です。
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この近さからか、BBQや海水浴で大勢の人が訪れていて、正直船着き場の脇の海水浴場は無人島という名がウソのような人の群れ。
海水浴目的では来ないだろうと思いながら、島の歴史的遺産のガイドツアーに申し込んでみました。
ガイドのおじさんと共に、島の端まで出発です。

まずは猿島の概要から。
東京湾の中でも横須賀のあたりは房総半島との距離が近く、昔から江戸を守る重要なポイントだったそうです。
地図を見ると、確かに東京湾に入ったところできゅっと幅が狭まっているんですね。
明治時代には台場として砲台が置かれ、二次大戦まで要塞として使用されていたそうです。
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島の入り口で初めに案内されたのが発電所。
レンガ造りの建物にコンクリートが塗られています。
ここで発電された電力で島の頂上の灯火を灯していたということで、ここから頂上までケーブルを通すパイプも敷かれていました。
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意外と鬱蒼としている島の中。
なんでも、東京の無人島の中で原生林が残っているのはここ猿島だけとのこと。
夜訪れたら絶対怖いです・・・。
明治時代から残されているマンホール、ではなくハンドホール。
マンホールは人(マン)が入れる穴だからマンホールで、これは手を入れるサイズの穴だからハンドホール。知りませんでした~。豆知識。
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島の中心部に向かう道。
戦時中、兵隊さんが切り拓き、舗装されたのは戦後だそうです。
終戦後にイギリス軍が確認のために上陸した際もこの道を通りましたが、カーブの先に敵(日本兵)が潜んでいる可能性があったため、手前で銃を発砲したとか。
その時の銃弾の痕がこちら。
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この道に沿って、兵舎や弾薬庫が残されています。
立派なレンガ造りのため、現在もそのまま保存されており、ガイドさんと一緒なら中に入ることもできます。
レンガの積み方によって造られた時期が分かるということで、ひとつひとつ確認しながらレクチャー。
参加者の中で唯一学生だった娘は、毎回テストされていました笑。良い勉強です。
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↑こちらが明治20年までに造られたもの。
長いレンガ、短いレンガが交互に積まれていて、「フランス積み」というそうです。

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↑こちらは明治20年以降に造られたもの。
長いレンガと短いレンガが一段毎に積まれていて、「イギリス積み」または「オランダ積み」というそうです。
どちらかはぱっと見は分からない(積み方が同じ)そうですが、半端な箇所の処理の仕方で見分けはつくそうです。
半端分を短くとるか、長くとるか、ということですね。が、これがイギリスかオランダかどちらかは忘れました・・・。
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途中の弾薬庫に入ってみます。
中は窓もありませんから、奥は真っ暗。
懐中電灯を渡されて、ソロソロとガイドさんの後に続きます。
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中は落書きが残っていたり、崩れた壁が残っていたり。
実はこの旧要塞施設が国史跡に指定されたため、修繕はもちろん、内容物の持ち出しも一切禁止になってしまったそうです。
なので、落書きを消すこともできないし、崩れた壁なども外に捨てることはできないのです。
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ろうそくを立てていたという明かり取りの壁や、弾薬を砲台に運び上げていた穴なども見ることができ、工夫された造りに感心すると同時に、ここがほんの100年くらい前には軍事施設だったのだということを実感させられます。
崩れた壁を見ると、レンガの上から漆喰が何層にも塗られています。
弾薬庫ということで、湿度を低く保つために通常の建物よりも多く漆喰が使われていたということで、自然の仕組みを使って湿度調整する知恵にも感心しました。

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砲台への階段や、戦後砲台を爆破された際に崩れた岩の後なども見ることができます。
そして、レンガ造りのトンネルとしては日本で最も古い建造物というのがこちら。
トンネルの中にも、弾薬庫や旧日本軍の司令部跡が残されています。
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島の鬱蒼とした木々の神秘的な雰囲気と、重々しい軍事施設とのギャップが不思議な感じです。
第二次大戦の際に使用されていたという砲台跡などを回りながら、島の端っこまで行ってツアー終了です。
島から眺める海はきれい。そういえば海の日だったんだ。
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ツアーは楽しかったけれど、この日の気温も35度前後。
あまりの暑さにもうろうとしてきたので、猿島を後にして横須賀に戻り、軍艦三笠を見学してみることにしました。
日露戦争でバルチック艦隊を破った三笠がそのまま保存されているのです。
展示物を見ていると、『坂の上の雲』を思い出します。

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昨年末に空母ミッドウェイ号を見たので、なんとまあ小さくて頼りない戦艦だろうと思ってしまいましたが、当時としては最新鋭だったのだし、これでロシア軍を破ったのだから、ある意味すごい。
ここでも艦内ガイドのおじさんたちが娘に「しっかり勉強しないとね」とクイズ冊子を課題として渡してくれました。
意外と真面目に取り組む娘と、日本海海戦シミュレーションゲームをしたり、VRで海戦の様子を体験したり、なかなか今時な展示で楽しませてもらいました。
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アメリカでも同じことを思ったけれど、戦艦の中はスペースの使い方を工夫されているのはもちろん、士官室とか長官室などそれぞれに独特の重厚感があるのが好きです。
陸軍とか空軍の施設は見たことがないから、単にイメージの世界ではあるのだけれど、海軍のこの雰囲気は他にはないのではないかなぁと思ったり。
船自体も美しくて好きです。飛行機と船はどちらもその姿からして惹かれる。
いやぁ、面白かった。思いがけず熱中しすぎて、閉館時間になってしまってじっくり見られなかった区画もあるので、もう一度くらい訪れてもいいかなと思いました。
あ、できれば涼しい時期に・・・。

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これで今回のプチ日帰り旅行は終了です。
次回こそ、ペリーがやってきた浦賀にも行ってみたいです。

by mushroomgirl | 2018-07-22 22:44 | 旅行(国内) | Comments(0)

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