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青春18きっぷとムーンライトながら

コロナ禍で思うように旅もできず、過去の旅行を振り返ってみたり、将来に向けて妄想してみたり。
本日は夜行列車についてつぶやいてみます。

先月、『ムーンライトながら』が正式に廃止されるというニュースが流れました。
2019年以降は臨時運行という位置づけだったようですが、寝台列車の運行も減る中、気軽に乗れる夜行列車としては貴重な存在だった『ムーンライトながら』。
特に、青春18きっぷユーザーにとって、東日本と西日本を結ぶコスパも利便性も最強の列車でした。

大学時代、行きたい場所は山のようにあるし、時間もあるけど、なんといってもお金がない!ということで、とにかく安く遠くがモットーでした。
ほぼ毎日1限~5限まで授業が詰まっていたのでバイトをする時間も限られており、始発で授業前に2時間バイト、授業後に終電までバイトという毎日を送り、貯まったバイト代で夏休みや春休みに旅行に出かける4年間でした。
とは言え、ほぼ毎日授業があっても夏休みと春休みがそれぞれ2ヵ月間ずつある大学生って、ある意味幸せだし人生の中で最も自由な時間が取れる貴重な期間ですよね笑。

そんな中、国内旅行で愛用していたのは青春18きっぷでした。
当時5日分で11,000円くらいだったかなぁ。1日あたり2,000円程度で日本の端から端まで移動できるのだから、飛行機や新幹線とは比べ物にもならない学生の味方。
海外旅行では今のように格安航空券がなかった頃なので、必然的に国内旅行の予算は少なかったというのもあります笑。
その青春18きっぷで東京~大阪以西に出かけるときに活躍するのが『ムーンライトながら』でした。
東京駅を23時ごろ出発する『ムーンライトながら』に乗り込むと、朝5時過ぎに岐阜の大垣に到着します。(よく知られた裏ワザは、0時を越えて最初に停車する駅までの普通乗車券を購入しておくこと。そうすることで0時からフルで丸一日分の18きっぷを使えました。)
大垣から東海道線に乗り換えれば、京都や大阪には朝早い時間に到着できるし、広島や岡山に行く場合でも午後には到着していました。
私の場合、目的地は親戚がいる大阪、単身赴任中の父がいた岡山、小学校時代を過ごした福岡、祖父母がいる大分でしたから、岡山までは当日中移動、九州の場合は途中どこかに1泊立ち寄って2日間移動が基本。
また、京都旅行は2日連続で『ムーンライトながら』を利用すれば、0泊3日で日帰り旅行ができました笑。

そんなこんなの充実した思い出しかないので、(今は乗ることはないけど)『ムーンライトながら』の廃止は結構ショックです。
普通列車での旅の醍醐味は、距離感を感じられること、トンネルだらけの新幹線では絶対に眺められない景色を思う存分楽しめること、あまりに乗車時間が長いので寝て起きて食べて読んでという自由時間を満喫できること。
そうは言っても日中ひたすら移動するのはちょっともったいなかったりもするとき、寝ている間に移動できる夜行列車は素晴らしい交通手段なのです。
我が子から旅費出してとねだられたら「青春18きっぷで行っておいで」と言いたいのに、夜行列車なしではさすがにちょっと躊躇するよなぁ。
今の学生たちはこんな贅沢な時間を体験することができないのかと思うと、残念な気がします。

夜行列車も寝台車もほとんどなくなってしまったけれど、体力があるうちに時間を作って、ゆるゆると移動しながら日本のあちこちを廻りたいなぁ。
そんな楽しみを考えながら読んだ『ムーンライトながら』記事なのでした。

by mushroomgirl | 2021-02-14 21:03 | 旅のあれこれ | Comments(0)

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